杉原磨都美

無閑主婦です。
趣味:読書・裏千家茶道・ヨガ
特技:ボクシング

本の読み方

(清水宣晶:) まつみ、最近は本読めてる?

(杉原磨都美:) この頃、読書の集中力も落ちてきててさ。
読みかけの本が、部屋の隅に積んである。

子育てで時間がコマ切れになっちゃうからじゃなくて?

何年も前からだから、そうじゃないと思うんだけど・・・。
半分くらい読むと飽きちゃって、新しい本に手を出しちゃうの。
ミステリー小説なんて、特に集中力が続かなくって。
事件があらかた起こると、犯人が誰なのか先に読んじゃうんだよね。

マジで!?
それで、途中の部分は読まずに終わりにするの?

いや、途中も読むよ。
それで、今度は謎解きの経過を楽しむの。

ありえないなあ・・。

そういうところ、せっかちなのよ。結末が分かればゆっくり読めるし、話にはついていけるでしょ。

じゃあ、長い話しは途中で途切れちゃうんじゃない?
10巻セットぐらいの本とか。

そうそう。
今、北方水滸伝(北方謙三著の水滸伝)も挫折気味だし。12巻でとまってるよ。

北方水滸伝!
そういうのを読んでるところが、カッコいいよ。
まつみは、海外文学と日本文学だとどっちが好きなの?

どっちが好きかっていうのはないつもりだけど。
結婚した時に、私の持ってる本と、杉原の本とが合体したじゃない。
で、見比べてみると、私の本は海外文学が多くて、彼の本は日本文学が多かったのよ。面白いでしょ。
【※まつみのダンナの杉原はアメリカ育ちで、日本語よりも英語が堪能】

それは面白いな!
杉原は、どんな本読んでたの?

澁澤龍彦とか、三島由紀夫とか。

渋い。それは、超意外だ。

清水くんはさ、辞典とか辞書とか読む?

辞書を?
いや、あんまり読むことはないなあ。

私、広辞苑読むのが好きなんだよね。ぼーっと思いついた単語を調べていくの。

うんうん。その楽しさはわかるな。

最近買った面白い辞典で、
「日本語オノマトペ辞典」てのがあって。

え?!
擬音語ばっかり集められてるの?

そう。
「むしゃむしゃ」とか「ぺたぺた」とか、
ものすごい数の擬音語が載ってるのよ。

本屋で偶然見つけたの?

新聞の宣伝を見て、これは買うしかないだろうと思って。

ああいう辞典って誰が買うのかと思ってたけど、
まつみみたいな人が買うんだな。

「世界毒舌大辞典」てのも持ってるよ。

最後の晩餐に食べたいもの

最近は、映画は観れてる?

いや、全然観てないのよ。
何か面白いのあった?

最近だと、「めがね」は良かったなあ。

宣伝で見たけど、あれもまた「かもめ食堂」と同じく、食べ物がやたらと美味しそうな映画だね。

そうそう!
あの美味しそうさ度はスゴいよ。

私、「かもめ食堂」を見て、今すぐにこの店(学芸大学の「ロ・スパツィオ」)に来たいと思ったもん。私のためにコーヒーを淹れてください!って。
あの、おにぎりとかの美味しそうさはひどいよ。

あのおにぎりのビジュアルは犯罪的だったな。

映画でも言ってたけど、まさにソウルフードだよね。
「最後の晩餐で何を食べたいか」って質問があるけど、私はやっぱり、おにぎりとお味噌汁と玉子焼きを食べたい。

わかるわかる。
オレは納豆ご飯だな。

(笑)それもソウルフードだね。
特別なものじゃなくてもいいんだよね。

まつみは、食べ物にはこだわりはあるの?

あんまり、ないほうかも。冷凍食品は使わない、くらいかな。
母乳育児中だから食べないようにしてるけど、ジャンクフードも好きだし。

ん?どういうの?

たこ焼きとか。
無性にワッパーが食べたくなったり。

バーガーキングか!

夏はハーゲンダッツとか高いアイスとかじゃなくて、絶対ガリガリ君。
クリーム系アイスは、暑い時期には合わないと思う。

わかるなあ(笑)。
オレも、無性にマックポテトが食べたくなる時あるよ。

やっぱり、こだわりないほうかな。
食べ物に関する語彙が少ないもの。
美味しいか、そうじゃないかぐらいしかないから。

うん、オレもそうだな。
最近は、運動は続けてるの?

近くのジムでボクササイズ(ボクシングのエクササイズ)もまたやってるし、
赤ちゃんを負荷にしたトレーニング方法ってのも教えてもらった。

赤ちゃんをバーベル代わりに使うのか(笑)!
それは、一石二鳥でいい運動だね。

農耕民族としての在り方

まつみはしかし、あの(やたらとサークル内恋愛が多い)ESSの中にあって、浮いた話しは聞かなかったなあ。

そうなのよ。
19歳の誕生日に男性からシルバーリングをもらうと幸せになれるとかいう伝説があったじゃない?

そんなの、あったねえ。

あれ、彼氏からじゃなくて父親からだったもん。
何かほしいものはないのか?って聞かれて、
「じゃあ、シルバーのリングを買ってくださぁい」って。

ぶはははは!
父親におねだりしたのか。

何でそうなったか、ちょっと私にダメ出ししてみて。

ダメ出し?
いや、まつみに何か問題があったようには思えないから、
まつみのせいじゃなくて、ずっと演劇やってたからじゃないか?

演劇やってても、モテモテだった子もいたじゃないの。

ん・・まあそうか。
そうすると、自分の積極性の問題かな。

周りの人に聞いてみた時にね、
ガードが固すぎる、って言われた。

そうそう!そうなんだよな。
まつみは、キャピキャピした浮わついた感じがないからな。
浮気をしたりすることもなさそうで、信頼出来るよ。

三角関係とか、面倒でいやだ。
あの人素敵!って思っても、誰かとつきあってたり結婚してる、って知った瞬間にサーッと興味なくなってしまう。

まつみの特徴はその、さばさば感だよな。
三角関係とかで泥沼にハマる人って、やっぱりそれは運が悪いとか環境とかのせいじゃなくて、自分の中に、そういうのを求める気持ちを持ってると思うんだよ。

あるんだろうね。
私はやっぱり、そういうのを求める気持ちはないな。
基本的に狩猟民族じゃなくて、農耕民族なんだと思う。安定第一。
安定を求めるあまり、最近の行動基準は「面倒かそうでないか」になってきてる。

(笑)ほんとかい!
そう考えると、人ってのは結局、自分がなりたいものになってるんだなと思うよ。

なりたいものにね・・
でも今は、むかし思い描いていた30代とはちょっと違ってるかな。

もっとバリバリ仕事してると思ってた?

バリバリ仕事してるかはともかくとして、司法試験には受かってるハズだったのよ(笑)

あ、そうか。
いやいや!でも、そうなってたら、それこそ面倒くさいよ?
子育てをしながら弁護士の仕事なんてしようとしたら。

まあ、その時は、仕事か子育てかどっちかを選ぶことになってるよね。
年をとるにつれて、ものごとの両立っていうことがだんだん出来なくなってきたなって思う。

まつみは、大学に通いながら受験勉強をやり遂げた経験があるから、もともと、両立させたいって気持ちがあるのかもな。

そう、仮面浪人をしていた経験で、私はあっちもこっちも出来るんだ、って思いこんじゃったんだろうね。

うん、でもまつみぐらい家のことがちゃんと出来てれば、それだけで相当スゴいことだと思うよ。家を見るとほんと、ちゃんとしてるなあと思うな。
(2008年4月 学芸大学「ロ・スパツィオ」にて)


清水宣晶からの紹介】
良妻賢母という言葉は、まつみにこそふさわしい。
文芸やマンガをこよなく愛し、自分自身の世界と呼べるものを確立している。
まつみがおススメする本は、独特なセレクションでありながら、しかも整然とした美意識に裏打ちされた作品ばかりなので、新しい世界への入口を開いてくれることも多い。
2008年8月からしばらく、家族でロンドンに移住をする。ヨーロッパの土地でまつみが何を吸収して、どのような子育てをするのか、楽しみだ。

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