菊池大介

映画、漫画、お笑いをこよなく愛する、
東京生まれの関西育ち。
とんじるうどんが得意です。

兵庫県芦屋の近くのマリア幼稚園→神戸御影北小学校→神戸御影中学校(美化委員長、軟式テニス部)→東京私立城北高校(陸上部副キャプテン)→代々木ゼミナール→専修大学(I.S.Oメモリアルテニス愛好会25期広報長)→某百貨店

エコなサイクル

(清水宣晶:) ここだ。

(ピンポーン)

(菊池大介:) いらっしゃい。

龍馬くんは、どこにいるの?

下の階で両親に見てもらってるけど、
今は、寝てるんじゃないかな。

そうか。
じゃあ、後で会うとして、
先に蔵書を見せていただこうかな。

引越しの後、まだ片付いてないんだけどね。
ダンボールから出したのは、ここの棚に置いてある。


おお!
いいねえ、この眺め。
最近のオススメはどれ?

今、面白いのは、
「センゴク天正記」。
今ようやく、雑誌の連載で本能寺の変の一年前まで来た。


あ、そこまで話しが進んでるのか。
この人の歴史の解釈って、
ものすごく斬新で、描き方が細かいよね。

そう、必ず自分なりの説を立てて実際の場所に行って検証してるし、
ありきたりなパターンにあてはめてないから、
本能寺の変をいったいどう描くのか、
今からかなり楽しみ。


先が気になるよなあ。
オレ、話しの続きを待つってのが出来ないから、
雑誌の連載で読むんじゃなくて、
コミックでまとめて読みたいって思う。

雑誌派とコミック派といるよね。
あやか(千代田綾佳)も、「ONE PIECE」を
コミックで読んでるらしいんだけど、
雑誌で読んでる人に先を言われるのが許せない、って。

(笑)それ、超わかるよ。
自分が読む前に先言われたりしたら、
殺意をおぼえると思うわ。

あと、面白いのは、「GIANT KILLING」。
プロものの話しはすごい好きだね。
監督目線で、サッカーチームの運営だけじゃなくて、
スポンサーつかまえたり、お客さん集めたり、
大変なんだな、ってよくわかる。


そういうのって、少年誌には無かった、
大人になってから読んで面白いマンガだよな。

そう、トントン拍子に勝っていくわけじゃなくて、
勝てると思ったのが負けたりもするし、
そういうところも、リアルで面白いって思う。

オレ、「おおきく振りかぶって」が好きなんだけど、
あれももう、超野球詳しい人の視点で、
すごいシビれるよ。


細かいよね。高校野球って、
こんなにいろいろ考えながらやってるんだ、って。

この棚、雑誌もすごい量だね。

雑誌は、
プレゼントの懸賞応募のために買ってる。

そうなのか!
こうして、あらためて見てみると、
懸賞ってかなりあるんだなあ。
これはやっぱり、雑誌を買わないとダメなの?

応募券を貼らないと応募出来ないのとか、
2週続けて買わないとダメとか、結構あるんだよね。

どのぐらいの確率で当たるもん?

昔は30%ぐらいだったけど、
今は、10%ぐらいじゃないかな。

試写会なんか、
結構当たりそうなイメージあるけども。

こういう、「ジャパンプレミア」みたいな試写会は、
かなり当たる確率は低い。


応募ハガキって、
手書きで書いてる?

宛名は印刷するけど、
それ以外は手書き。

マジか!
この、「感想をご自由にお書きください」とかも、
全部手書きで書くの?

そのほうが、選んでもらいやすいと思って。
選んでるのは人だからね。
やっぱり、ちゃんとした感想を書いてるハガキを
選びたくなるんじゃないかと思う。
編集部が、雑誌の方向性をどうしていきたいと思ってるか
想像して、それに合う感想を書いたりしてるね。

ぶははははは!
国語の試験問題みたいだな。

なんか、鮭の稚魚を放流してるような感じがある。
自分が育てた魚が外に出て行って、その何割かが、
困難に打ち勝って、成長して戻ってくる、っていう。

ああ、なるほど。
育成してるのに近い楽しさはあるだろうね。

で、古くなった雑誌は、
どんどんyahooオークションで売ってる。

あ、オークションに出品するのか。
いくらぐらいで出すの?

基本は一冊100円で出品してるんだけど、
昔のなんかは、たまに高値がついたりする。

しかも、そのサイクルの中で、
雑誌に載ってるマンガ読んだり、
当たった映画観たり出来るわけだから、
エコだなあ。

結構細かい作業が多いけど、
自分の好きなことだから、すごい楽しいね。

家にいながらにして出来るしね。
そういえば前に、パラサイヨのエリナ班の時、
みんなで集めた品物をオークションに出して、
売上を寄付してたことあったね。

そう、あれを、
もっとやり方を簡単にして、
みんなが参加しやすい形でまたやりたいって考えてる。

うんうん。

前に池袋のサンシャインで、
5000円分の買物で一回引けるクジをやってて、
クジに当たらなかった場合でも、
ハズレ券を5枚集めると、500円のお買い物券になります、
っていうのがあったんだよね。
でも俺、1枚しかなかったから、
ハズレ券をいっぱい持ってる人にあげたんだよ。
そしたら、他の人も、余ってた券をあげ始めて。

ああ、なるほど。
持ってても使えない余り券を、
一人に集めることで、活用してもらうようにしたのか。

俺のイメージとしては、それと同じような感じで。
みんなが少しずつ、
自分の持ってる空き時間とかリソースを提供して、
ボランティアの活動に協力出来るような仕組みを、
作りたいって思ってる。

映画館の一体感

ひかるは、
最初に観た映画って覚えてる?

「スーパーマン」だったらしいんだけど、
それは全然覚えてなくて。
ウチは両親とも映画が好きだから、
俺が乳児の時にも、カゴに入れて一緒に
連れていってたらしい。

それはすごいな。
乳児の時から、映画館デビューしてたのか。

映画館が好きなのも、その時の記憶が、
どこかに残ってるからなんじゃないかと思う。
実際に覚えてて、何回も観に行ったのは、
「バック・トゥー・ザ・フューチャー」だね。


まだ小さい時だったでしょう。


まだ小学生の時だったけど、
いい映画作ってるなあ、って思って。
ワクワクするし、面白いし。
タイムスリップものが好きなんだよね。
「JIN」とかさ、あと、
「サマータイムマシン・ブルース」っていう映画があって、
これはものすごいよく出来てる。


ほうほう。
それ、邦画?

そう。瑛太と上野樹里が出てるんだけど、
「なんかオススメの映画ある?」って聞かれた時は、
この映画は、観たことないっていう人多いから、
だいたい、これをオススメしてる。

そういう、
一般的に知られてなくてオススメ出来る作品、
ってのはいいね。

アクションだったら、「ダイ・ハード」。
よく出来てる。隙が無いというか。

中身の密度が濃いってこと?

映画をテレビで放映する時ってさ、
2時間内に収めないといけない、とかあるから、
結構カットされたりするんだよ。
でも、「ダイ・ハード」は、カット出来る部分がほとんどないから、
切らずに、夜11時半ぐらいまで放映したりする。

「やっぱりカット出来る部分なかったか」
って感じなんだ?

一箇所だけカットされてた場面があって。
「ここは22階、、ここは23階、、」ってつぶやいてる場面があるんだけど、
その部分は省略されてた。

ぶはははははは!
そんなの、よくわかるね!
よっぽど何回も観てないとわかんないだろう。

「ダイ・ハード」は、
主人公だけじゃなくて、敵も強いんだよね。
頭もいいし、すべてがきっちり計画されてるんだけど、
ジョン・マクレーンの存在によって、
ちょっとずつ歯車がズレていく、っていう。
もう何回も観てるし、好きな映画だね。


やっぱり、映像の撮り方とか、
そういうところに目がいく?

「フォレスト・ガンプ」でさ、
オープニングで羽根がフワッて舞っていくシーンがあって、
それがガンプの足元に落ちていくんだけど、
あれはCGだったんだ、って後から気づいたんだよ。
そういう映像の作り方は、すごく好き。

いかにもCGってわかっちゃうんじゃなくてね。

「タイタニック」もさ、
本当に実際に船を作って、本当に沈めてるから、
あれだけの迫力が出るんだよね。
全部がCGになったら、どうしても安っぽくなっちゃうと思う。

昔の、CGがなかった時代のほうが、
頭をフルに使って工夫して撮ってた分、
面白い映像が多いってのはあるだろうな。

そういう、職人的なのをみると、
すげえって思う。
どうしても、そういう、
映像のほうに目がいっちゃう。


うんうん。

あと、映画で好きなのはね、
その時代のファッションだったり車だったりを、
忠実に再現してるもの。
ドラマもそうだけど、映画はもう、
莫大なお金をかけてそれをやってるから。

ああ!
なるほど。

「あさま山荘事件」とか「クライマーズ・ハイ」みたいに、
その時代の空気感をリアルに再現出来てるのは、
観てて面白い。

そうだね。
オレも、自分が行ったことない国とか、
昔の時代を舞台にした映画って、
そこで生きていたかもしれない人生を疑似体験してる感じで、
すごい楽しいな。

たとえばどういう映画?

「グラディエーター」はかなり好き。


あ、俺も同じことを言おうと思った。

自分がほんとに古代ローマにいるような気分になる。
闘技場なんかもCGなんだろうけど、
どこまでがCGなんだか全然わからない。

ああいう映像は、
映画ならではの醍醐味だと思うね。

映画館で観るのと、DVDで観るのって、
どっちが好き?

どっちも好きなんだけど、
なるべく、映画館で観たいって思うかな。
試写会の時って、普通の映画館で観る時よりも、
お客さんがたくさん入ってるんだよ。
その一体感は、すごい好き。

しかも、試写会に来る人って、
映画が好きな人が集まってるだろうしね。

その時に、一緒に笑ったりとか、
みんなが「えぇ?」ってなる空気とか、
声は聞こえないけど息を飲む瞬間ってあるじゃない?
それを、一緒に体感出来るのがいい。
終わった後に、バーッて拍手がおこったりとかね。


そういえば、前に、
ひかるとゆかっち(菊池友香)の結婚一周年の時に、
映画館を貸し切って、みんなで
「イーグルアイ」を観たことあったね。

そうそう、ゆかっちに内緒で、
サプライズで、みんなに来てもらって。

観客席は全員、知ってる人なわけだしね。
あれは面白いよなあ。
あの時は、一回分の上映を貸切で借りたの?

本当は、貸切で借りたかったんけどさ、
それは映画館の許可がおりなくて。
だったら自分で全部買ってやる、って、
ネット予約の画面で、全席分のチケットを買った。

ぶははははは!
それ、すごい気合いだな。
実際に人が座らない席まで、全部買っちゃったのか。

ああいうのを一度やってみたいって、
前からずっと思ってたんだよね。

子供に遺したいもの

ひかるは、今の職場(百貨店)、
随分長いでしょう。

もう、同じ店舗に11年になる。

普通は、ローテーションで、、
他の店舗に異動になったりするよね。

ずっと同じ店舗っていうのは珍しいと思う。
最初は子供用品売場の担当だったんだけど、
昔に来たお母さんなんかは、覚えてくれてて、
その時に小さかった子供が中学生になってたりする。

すごいな!
「あの時の子がこんなに大きくなって!」ってなるんだな。

それが、同じ店舗にずっといる、
いいことの一つだね。
もともと子供は好きだったんだけど、
実際に自分が子供を持って、
子供用品売場の経験が、随分役に立ってる気がする。

そうか。
子供が生まれた時には、
もう充分、扱い慣れてたんだな。

マンガは、子供に遺したいと思っていて。
引越しとかするたびにだんだん選別をしていって、
最後まで残ったものを、子供に全部渡したい。

なるほど!
粋だなあ。
それは、すごいセレクションになるぞ。

そこにまた、龍馬の好きなマンガも、
加えていってもらえればいいね。

子供に遺したいマンガっていうことだと、
何になる?

遺したいっていうことだと・・
「め組の大吾」かな。


ああ!
たしかに、教育的効果がある気がする。
天才の話しではあるけど、そのうえに、
さらに努力をしている物語だよね。

そう、20巻っていう中で、
大吾が、少しずつ成長をしていくのがわかって、
最後にきちんとした結末があるっていうのがいい。
マンガって、やっぱり、
ちゃんと終わってこそだから。

ほんと、そう思う。

面白いマンガって、人気が出てくると、
連載がずっと続くじゃない?
それがずるずる続いていっちゃうか、
作者がちゃんと意思を持って終わらせられるかって、
連載中は、まだ、わからないからさ。

最初すっげー良かったのに、
ムリヤリ連載続けて、
途中からグダグダになっちゃうパターンは、
よくあるね。

今連載中のマンガでも、
オススメしたいのはたくさんあるんだけど、
でも、ちゃんと終わるまでは、
名作とは言えない

わかるわーー!

だから、連載中も面白くて、
しかも、きちんと着地をさせて終わらせるっていうのは、
奇跡に近いと思うんだよ。

たしかに。
週刊連載っていうペースで、
途中でダレることなく、
きれいな形で終わるっていうのは、
ほんとに偉業だよね。

(菊池友香:) ただいまでーす。

お、ゆかっち。
おかえり!

これ、よかったらどうぞ。


おお!プリン。
ありがとう。
子供の名前を「龍馬」にするっていうのは、
前から考えてた?

前から決めてたよね。

うん。
結婚する前から言ってたよ。


「龍馬」って名前は、
いそうでなかなかいないよね。

そう。
最初は、読みは「りょうま」でも、
漢字は別のにしようって考えてたんだけど、
画数がいい漢字が全然なくて。
でも「龍馬」は、すごくいい画数だったから、
もう、そのまんまつけちゃおう、と。


おととし(2010年)は、ちょうど、
大河ドラマも龍馬伝だったし。

何回も自分の名前が呼ばれるから、
ずっとテレビの前で観てた。
ドラマの中で「りょうま!」って怒られてる時は、
泣いてたり。


最後、暗殺される回の時は、唸ってたね。
睨みつけてる感じ。

なんか、察してたよね。

終わって「完」って出た時には、
カクッて落ちて、俺の膝の上で寝てた。

(笑)気力を使い果たしたんだな。
さて、、
じゃあオレはそろそろ、おいとまするよ。
帰りに龍馬くんに会っていこう。
(2012年2月 江古田「菊池邸」にて)


清水宣晶からの紹介】
ひかるは、あらゆる話題に通じている博識な男だ。何のテーマで話しをしても必ずオリジナルな見識を持っていて、とくに、映画やマンガについて尋ねるようなとき、彼の意見はとても頼りになる。
周りのブームなどとは関係なく、自分自身の目と経験によって判断をしたコメントを聞くことが出来るからだ。

ひかるは、みずからセンターポジションに入ろうとするのではなく、それよりも、縁の下に入って、見えないところで周りの人を支えるタイプだ。誰かの結婚式でも、イベントの時も、気がつけば裏方にまわって、写真を撮ったり、手の届きにくい部分の手助けをしていたりする。
地道な作業の積み重ねを厭うことのない、彼にしか作れない作品や、彼にしか出来ないサポートは数多くあるだろうと思う。

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