大澤舞理子

大澤舞理子(おおさわまりこ)
1975年(昭和50年)5月21日、横浜生まれ。東京理科大学卒業。
IT企業勤務を経て、2005年3月に舞踊界へ。内弟子として講習会、舞踊公演等全国を走り回りながら、自身の芸を磨き、師範名取となる。
TVや歌謡ショー、明治座等に出演。
全国新舞踊協会理事。
全国舞踊コンクール二位入賞。

ホームページ
http://antique-odoriko.com/

【NEWS】
2010年7月4日 『弦楽四重奏と日本舞踊のコラボ』(於本郷台リリスホール)
 
2010年11月2日 『皇潤CM 八千草薫様(舞踊編)』

2016年 「舞踊塾」を横浜市栄区にてスタート。

日本舞踊への入門

(清水宣晶:) マリコは、日本舞踊はどこまで進んだんだろう。
もう、結構スゴいところまで行ってるんじゃないの?

(大澤舞理子:) 名前だけは。

名前って、肩書きの事だよね。
今、どういう肩書きなの?

「直門師範名取」っていうんです。

それ、弟子としての最高位なんじゃないの!?
もう、人にも教えられるってことだよね。

これから先は、そうですね。
自分がおばさんになって、子育てが終わった後とかでも活かせるかと思って。

そうだよね。
ずっと続けていけることだものね。
マリコが日本舞踊をやったのって、何がきっかけだったの?

小さい頃にはやってたんですけど、その後はずっとやっていなくて。

そういえば、小さい時の舞踊の写真、昔見たことあったなあ。
その後にまた、再開したんだ?

今の先生の会を観に行った時に、ロビーでお話しする機会があって、その人が、本当にスゴい先生なんですよ。
ほとんど内弟子を取らない人なんですけど、私は運良く、教えてもらえることになって、それからですね。

内弟子っていうのは、また、普通の弟子とは違うんだ?

先生にずっとつきっきりで、カバン持ちをしたり。
本当は、先生のところに住み込みでお世話をしないといけないんですけど、私は通いの弟子にさせてもらってます。

なんだか、昔ながらの制度が残ってるところっぽいね。

そうなんです。
昔のままのしきたりが色々残ってるし、礼儀とか作法にも厳しい世界ですね。

いきなりさ、先生に会ってすぐに直門にしてもらえるってのは、
ほんと、スゴいことだね。

そういうところ、運がいいんですよ。

いや、運だけじゃないんだと思うんだよ。
いい先生と出会うっていう運もあるけれど、
出会ったからって、みんなが直門にしてもらえるわけじゃなくて、
普通は会って終わりのところを、その場で弟子入りさせてもらえるってのは、やっぱり何か特別なものがあるんだと思うよ。

歳をとって得るもの

日本舞踊ってさ、
経験を重ねていくと、何が変わってくるんだろう。

踊りって、パッて観ると簡単そうに見えるんですけど、やればやるほど奥が深くて。
年数が経つほどに、色んな、見えなかったものがどんどん見えてきて。
難しいです、本当に。
見えてくるほどに、難しくなってきます。

やり始めた当時と比べて、気持ちとか、感じ方って違うのかな。

感情を表現するのに、微妙な身体のバネとか、間の取り方とか、すべてに意味があるってことがわかってきたんですよ。

そうなんだね。
歌舞伎とか能も観たりする?

観ます。
そういうのも、基本は同じだっていいますね。

この前、世阿弥が書いた「風姿花伝」っていうのを読んだんだけど。
それに書いてあったのはさ、
「子供の役者ってのは、それだけで人の目を惹く魅力があるけれど、
歳をとるごとに、若さの魅力はなくなってきて、それに代わるものを身につけた人が本当の役者になれる」っていう話しだった。

あー、それは、すごくわかります。
どうやっても、身体を使うものなので、年齢は関係あります。
若い人がやったら、あまり上手くなくても、よく見えちゃうんですよね。

それはあるんだろうね。
歳をとった時に代わりに得るものってのは、何なんだろう。

私も、まだわからないんですけど、
それを、これから知って、身につけたいですね。

演じる上で、気持ちの問題ってのは大きいの?

すごく大きいって言われてます。
役者の人たちは、人間性が必ず踊りに出るって言っていて。

人間性が出る!
たしかに、そう言うよね。

雰囲気とか間なんだと思うんですけど。

自分の踊りでも、そういう個性みたいのは出てると思う?

みんな、個性や性格は出てますね。
人に優しい人とか、そういうのが踊りに表われます。
普段の行いがしっかりしてないと、踊りにも魅力が出ないみたいですね。

先生が教えることってのは、踊り方よりも、礼儀作法とかの面が多いの?

礼儀作法を教わることも多いですけど、
「どう生きるか」っていう人生観を語ってくれることが多いですね。
踊りそのものを教わる機会っていうのは、あまりないです。

舞台の上

マリコは昔っから、強烈に人を惹き付ける力があったね。
なんなんだろうね、あれは。
自分が周りから浮いちゃうとか、周りと合わせられないっていう悩みを感じることってあった?

たぶん、ずっとそうですね。
とくに、女の人とあんまり合わない感じはあります。

それが個性ってものなんだと思うんだけど、消そうとしても消せないし、どうしても目立っちゃうんだと思うんだよ。
そういう雰囲気って、女優みたいな仕事をやっている人に必要なものなのかもね。
マリコは、演劇には興味あるの?

私、劇団に入ってたので、そこでダンスとか日本舞踊とかも縁があったんですね。

ん!?劇団?
それ、いつの話し?

小学校5年生の時から。

知らなかったよ!!

えー、知ってますよ(笑)。

どういうきっかけで小学生から劇団に入ったの?

私が、新聞とかのタレントオーディションとかを興味持って見てたんですよ。
で、ダンスも面白そうだと思ってたし、そこから演劇に入ったんですね。

そういわれてみれば、すごくわかるわー、それ。
どのぐらい通ってたの?

中学校2年ぐらいまで。
受験の勉強も忙しくなってきて、それでいったん止めましたね。

舞台とか、スポットライトとか、好きじゃない?

好きですね。
テレビカメラが好きです。

ぶははははは!
テレビカメラが好き!

道端でロケとかやってて
テレビカメラがいると、すごいワクワクするんです。
あそこに映りたい!って。

なるほどなあ。
舞台の上だとキャラクターも変わる?

普段の会話だと、あんまりうまく言葉が出てこないんですけど、
最近は、先生の後援会の司会とかでスピーチをやる機会が多くて、
そういう場所だと不思議に、すらすらーって言葉が出てくるんです。

そうなんだよな。
二人で話してるとあんまりわからないんだけど、
人が何人か集まっている中にいると、あなた、目立つもの。
そういうのが、天性の素質なんだと思うよ。
(2008年7月 港南台「パッパパスタ」にて)


清水宣晶からの紹介】
マリコは、高校時代の後輩で、当時から、本人が望む望まないにかかわらず、色々なハプニングを呼び寄せる体質の人だった。天性の才能としか言いようがないと思うのだけれど、周りがその存在を放っておかないような強い磁力があるらしい。

マリコは、とても細かい気配りが出来る人で、日本舞踊の案内を送ってくれる時には、封筒から案内状から、すべて手作りでメッセージ付きのものを用意して、劇場周辺の観光案内まで添付するという、行き届きかたをみせる。
今回、話しを聞かせてもらうために横浜で会った時も、マリコは「ヒトゴト」を全ページプリントアウトして、あらかじめ読んで来てくれていた。しかも、そのことはまったく知らせずに、僕は、印刷されてクリアファイルの中に入った紙を偶然見かけたことで、それを知った。こういうのは、すごい誠意だと思う。
踊りには人柄が出るというけれど、この先も、彼女の舞踊にはますます磨きがかかって、大成に向かうに違いないだろうと思う。

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